ゴー宣DOJO

BLOGブログ
小林よしのり
2025.10.27 13:14日々の出来事

「近代化」という歴史的必然から取り残された天皇制

10/27[朝食]
*なめたかれいの煮付け
*にんにくの芽のごま油炒め
*茄子の煮浸し
*おきゅうと·酢味噌
*味噌汁(大根·豆腐·ホワイトぶなしめじ)
*栗御飯
*梨

保守の要諦であるバランス感覚は、現状の主張の分布を、
足して2で割ることじゃない。
野田氏が率いる立憲民主党は、そこがイマイチなのだ。
保守は、時には右や左に、思いっきり振れなきゃ
ならない時だってある。

本来、九州育ちで、「男子厨房に入らず」と言われて育ち、
今も妻から冷蔵庫を開けただけで、叱られるわしでも、
思い切ってフェミニズムを声高に言うのは、
世のフェミニストの女性たちが、女性の地位向上のために、
有効な発言や行動をしないからだ。

男尊女卑は無意識の振る舞いに染み付いていて、
その集約された結晶が、皇統の「男系男子固執」として、
発露する。

だから、高市早苗首相が、「男系男子継承のための
皇室典範改正」を言っても、支持率が下がることはない。
ここにこそ、日本の重症の病が潜んでいることを、
誰も気づかない。

近代化された国家国民の中で「因習」を除去できないのは、
国家の根源的な治療ができないも同然なのだ。

天皇制の継承不全は後回しや先送りにしていい問題ではない。
天皇制は日本人のアイデンティティ、存在価値そのもの
であって、他国にはない民主主義とのバランスをとる
最重要のシステムである。

しかし、それにしては「近代化」という歴史的必然から、
取り残されている。
アラブ並みの「男尊女卑」という因習を、天皇制で
守っていては、日本が未来を拓くアクセルに、
ブレーキがかかるのは仕方がない仕儀なのだ。

高市政権がブレーキを踏み続けるというのなら、
誰がそれを外せるか?
我々、ゴー宣道場に集う人々でやるしかないだろう。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

令和7年 12/13 SAT
14:00〜17:30

テーマ: 「歌謡曲を通して日本を語る LIVE in 横浜」

INFORMATIONお知らせ